2006年03月17日

ビルマの家庭料理

先日、知人のビルマ人Kさんからとある頼まれ仕事を頼まれた時、話しの流れでビルマ家庭料理について関心を持った私は是非一度、ビルマ家庭料理を作って招待してほしいと頼んでおいた。するとその翌々日、料理が出来たから食べに来なさい、と連絡が入った。
頼んではみたものの、常日頃インド人との接触が多く、こうした口約束の実効性が限りなくゼロに近いという事を半ば無意識の内に体得してしまっている私としては、むしろ「なぜ」といった疑問が最初に頭に浮かぶのだから、付き合う人間によってもたらされる価値観とは怖いものである。

そんな律儀なビルマ人Kさんの心意気に応えるためにも、指定された時刻に遅れないようにKさん宅のある都内中野区某所に向かった。
玄関の扉を開けると既に何か煮込み料理らしきものが鍋の中でグツグツ煮えている。あいさつもそこそこに、その鍋の中を凝視した。塩と香辛料をベースにしたカレーもしくはスープのようである。Kさんは在日ビルマ系がたくさん住んでいる事で一部で有名な新宿区中井の、在日ビルマ人しか相手にしていないレストランで長らくコック件ウエイトレスとして勤務した経験も持つが、実際に彼女の手料理を食すのはこの時が初めてである。

まずとりあえずビールと手始めに魚のフライ、生姜とピーナッツの油いためが出された。
エビの風味を効かせた塩スナック菓子的な味わいで、この料理に限らず、ビルマ系のスナックには全般的にエビを多用している印象である。


続いて「ラペットゥ」というスナック(?)もしくはおかずを出してくれた。
これは非常に独特な味で、以前高田馬場のビルマ料理屋で食したことがあるが、発酵させた酸味のある茶葉をベースとした食べ物で、茶葉とは煮出してその液体を飲むだけの存在というイメージが頭から離れないので、慣れない内はどうしても「発酵させた茶葉を食べる」という食行為に抵抗を感じてしまう。

茶葉の入った袋の中には備え付けの乾燥具材がそれぞれビニール袋に入っている。
(白ゴマ、ニンニク、ピーナッツ豆、乾燥エビetc)
だがこれらはいわゆるインスタント食品であって、現地ビルマではそれぞれの食材・具材を必要に応じて市場で購入しておのおののスタイルで調合するという。

↑各袋に小分けされた具材一式。


↑まず茶葉と乾燥エビを多量の油で和える。
この油は本来はココナッツ油が理想らしい。


↑十分に和えたあと、白ゴマをふりかける。


↑その上に乾燥豆をふりかけ、さらに和える。


↑非常に「和える」という調理方法を多用する。
尚、火はまったく使っていない。


↑完成した状態。それぞれの味が主張しつつも、全体的には油と茶葉の味で統一されている。





その他、酸味を効かせた黒いスープ、鶏肉の煮込み、牛肉と菜の花の炒めもの、などなど様々な味を堪能した。
尚、ビルマ語で『美味しい』とは『ヤダシゲ』といいます。


posted by asiahunter at 22:17| Comment(0) | ■ビルマ系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする