2017年07月01日

インドネシアのカレー店 Go! Curry


ジャカルタでもインド料理が気になり、検索していると少し気になる店が引っ掛かった。
市内に5つのブランチを展開しているGo! Curryという店である。後述のようになかなかユニークなメニュー構成だった。尚オーナーはインドネシア人とのこと。




バジャージ社の三輪タクシーが走っている点がインドを知るものに安心感を与えてくれる。
Go! Curryにはこれで行った。



店内に入り、早速気になっていたメニューを開いてみる。非常に斬新で面白い。
ブラウン、グリーン、レッド、イエロー、ローガンジョシ、ティッカマサラの各6種のカレー・グレービーから一つをチョイス(このラインナップはロンドンのインド料理屋を想起させるが、このうちブラウンカレーはメニュー説明によれば「日本の伝統、リンゴとカルダモンをヒントにしたシェフ秘伝の味」と記載がある)。



次いで5段階の辛さから一つをチョイス。
次いでカレーに合わせるライスを4つのバリエーションからチョイス。
最後にトッピングを10種の中からチョイス。上記で選択した各6種のカレー・グレービーは単にグレービーだけで具は改めてチョイスする。この具にはタンドリーチキン・ティッカなどイギリス風インドカレーの定番がある一方、チキンカツや魚やエビなど「日本風」の具も含まれているのが興味深い。要するにこのグループはイギリスカレーと日本カレーの双方からアイデアを取り入れていることが分かる。



ここで選択したのはローガンジョシの中辛、アロマティック・イエローライスにしてトッピングをタンドリーチキン・ティッカにした。



またそれに加えてサイドメニューにナン・ウィッチNaan'wichなるナンを使ったサンドイッチもオーダー。中の具はチキンカツをチョイスした。

内装はロンドンの最新インドカレー店を思わせる作りに日英融合の斬新なメニュー構成。
長くインドを支配してきたイギリス・ロンドンには当然インド系レストランも多い(蛇足ながら、イギリスのインドレストランを経営しているのはインド人じゃなくてバングラデシュ人だ、と訳知り顔で説明する人もいるが、そもそもベンガル地方の特にシレットからの移民がロンドンに流入したのはバングラデシュが建国される1972年以前からであり、当時バングラデシュ人という概念は存在していない)。

ロンドンのインドレストランの一部は従来、チキンティッカマサラ、コルマ、ビンダールー、ローガンジョシ、マドラス、ダンサクなどのイギリスナイズされたインド料理(それらはインド本国のものとはかなり乖離している)が主流であった。この辺りの事情はリジー・コリンガム著『インド・カレー伝』に詳しい。特にここ数年〜十数年、ロンドンのカレーシーンではより本格志向に流れる傾向があり、例えばメニュー名に「アレッピーの…」とか「カシミールの…」などとインドの地名を頭に付ける事で本場感を出そうとしている。また内装もインドの雑貨などを取り入れたりしてリアリティを持たせようとしている。


写真はロンドン市内の店舗内装

とは言え長年イギリス風インド料理を出し続けてきたせいか、味の点ではインドのそれとは遠い印象で、例えばロンドンの老舗インドレストランでニハリを注文したらグレービーが甘くまるでティッカマサラ味だったりした。下写真参照



このGo! Curryは内装やメニュー構成はもちろん、そうしたある種オリジナルとは遠いロンドン風インドレストランのテイストすらも取り入れて構成させているのだとしたら、ややうがった見方かもしれないが、かなり練られたコンセプトだなという印象を持った。


Go! Curry店内
posted by asiahunter at 00:00| Comment(0) | ■東南アジア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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