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2011年10月11日

アンナー・ハザーレー旋風

今年8月末にインド仕入れに行った際、インド全土でアンナ・ハザーレー旋風が吹き荒れていた。行く前にネットや一般紙に出ていたので名前と顔ぐらいは記憶していたが、その風貌といい行動といい熱心なガンディー主義者が居るんだ、程度の認識しかなかった。現代政治に対するアンチテーゼとして復古主義的な主張を世に問うタイプの政治活動はインドでは決して珍しくないし、ガンディーのような実在の人物ならまだしも、ヒンドゥー教神話上の神々の行った政治を理想とする政党すらあるほどだ。だからインドに行く前は全くアンナ・ハザーレーに対して意識する事は無かった。

さて、今回のインドの仕入れ旅のルートはチェンナイin のデリーoutというコースだった。チェンナイの問屋街に居た時、バザールの奥の方からシュプレヒコールが聞こえてきた。それがアンナ・ハザーレーに対する支持表明な事はすぐに分かった。



↑チェンナイの問屋街を練り歩くデモの人たち

そのときはそうしたアンナ・ハザーレーの運動が南インドにまで拡大している事が意外だった。というのもこうした政治活動は政治の街デリーでのみ、小さく行われているものだと思い込んでいたので。チェンナイでのデモの規模は大きく、決して暴力的な雰囲気は無かったものの、インドでニュースなどを見るにつけ、チェンナイでこれ程盛り上がっているのだからデリーではどうなんだろう?とやや不安になった。何でもアンナ・ハザーレーが政府に対して汚職のディスクローズを求め、8月末を回答期限としてハンストに入っているという。






↑マイダーン前には多くの報道関係の車で埋め尽くされていた。

この動きに対してインド全土で多くの人々が賛同し、『我こそはアンナーである(main Anna hai)』と横書きされたネルー帽を被って各地でデモが繰り広げられていた。私としてはそんな渦中にインドに着いてしまったわけで、中にはデモの被害を恐れて営業停止するバザールがあったり、自主的に抗議のバンド(スト)する商店街もあったりと、短期間の仕入れ仕事にモロに影響が出そうな雰囲気に不安を感じざるを得なかった。アンナ・ハザーレーがハンストしているマイダーン(広場)には続々と群集がインド全土から押し寄せ、さらには各分野の著名人・有名人がアンナの前で思い思いのアジテーションを行っている。有名なタミル俳優ヴィジャイがいち早く支持表明しデリーまで来て演説し、さらにボリウッド系ではオーム・プリーやアーミル・カーンといった人たちが大衆の前で演説し喝采を浴びていた。彼らはともかくKiran BediやBJPのNitin Gadkariのようなきな臭い人たちも登壇していた。またテレビで見ていると日に日にアンナ・ハザーレーは痩せていき、断食のダイエット効果について改めて考えさせられた。


↑デモ隊はすべからくインド国旗を手にし、ネルー帽を被っている。
路上生活者たちがそれらを結構な額で販売していた。

とは言え、インドに於いてすべからくこの手のニュースがそうであるように、あたかもインド全土がストにでも入るといった過熱した報道がなされていながら、実はその地域は一部に限定され、他の圧倒的大部分の場所では平穏に日常生活が営まれているし、大多数の人々は「何かやっているみたいだね」程度の認識しかない。従って心配したようなデリーでの問屋での仕入れも何事も無くいつもどおり無事終了した。ちょうどその頃、要求が通ってアンナのハンストも終了したようだった。



posted by asiahunter at 21:48| Comment(0) | ■インド文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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