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2009年01月06日

『その名にちなんで-NAMESAKE』


公式サイト
監督はミーラー・ナイル。前作の『モンスーン・ウエディング』を観た時も感じた淡々とした描写が非常に印象的な作品。強いメッセージを発するのでなく、淡々としつつ温かみのあるストーリー展開が心地良い。舞台にしているNYやカルカッタ、特にインドのパワーに満ちた喧騒・絢爛たる祭礼の色彩などダイナミックなシーンがちりばめられているのにもかわらず、映像的にはとても静謐で格調高い。

妻役を演じるターブーはボリウッドでも有名な女優で何作か出演作もインドで見ているが、ボリウッド女優の中でも随一の技巧派で、一作一作でガラっと印象を変える。(非常に美人でもあるが)単なる歌って踊るお飾り的なインド女優とは一線を画しているのが随所に感じられる。元来アーンドラ出身であるのに、この作中はベンガル語でセリフをこなし(インド映画ではよくあるが)、結婚前の少女〜老婆までという幅の広い演技を見せている。

作中に登場する在米インド・コミュニティーの、特にその中のベンガル・コミュニティーという想像するだけでうつ病になりそうな噂社会の窮屈さ・在米インド社会の日常も丹念に描いている。また、在米インド2世から見た1世の滑稽さ・愚直さ・価値観の相違は在外インド系監督によってしばしば滑稽に描かれてきたが、ミーラー・ナイルもまた、重くならない範囲で触れている。移民1世・2世あわせてベンガル人というインド系の中でもとりわけアクの強い人たちがアメリカ社会で生きている様を、複眼的かつ鳥瞰的に、 物語の通低に常に静かに流れる温かな基調を感じさせつつ、並列的に見せている。個人的には色んな意味で興味深い内容でした。


posted by asiahunter at 20:28| Comment(3) | カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なかなかお会いできませんが、今年もよろしくです。

このジュンパ ラヒリ(停電の夜に もよかった)の作品本で読んでから映画DVDで観ました。 書き始めのところのインドの様子がてにとるように上手い模写で引き込まれるように読みました。家族のあり方インド人に学ぶところも多いです。自分のこれからも重ねて考えさせられます。とても良い作品でしたね!
Posted by たかこ at 2009年01月08日 10:25
たかこ様、今年も宜しくお願いします。
コメントありがとうございすます。原作は読んでないので、今後読んでみたいです。現在、バタバタしていますが、また時間が取れたら是非。
Posted by 小林 at 2009年01月08日 18:21
South Africa, this year's host, is one of the world's biggest emitters of greenhouse gases, responsible for nearly half the entire African continent's total.
Posted by バ�`バリ�` コ�`ト at 2013年09月28日 05:42
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