2015年09月30日

サンジャ・サマージのTEEJ祭

2015年のティージ初めは豊島公会堂でサンジャ県出身者のコミュニティー主催のティージ。
開催は2015年9月12日(土)毎年この時期になると興奮が高まるのをいかんともしがたい。



16時とチケットには記載なのに17時からに変更。1時間もズレたのに集まったネパール人は文句一つ言わない。あらかじめ遅延は想定の範囲内らしい。

たまたま来ていた吉祥寺のナマステカトマンズのシュレスタ社長と時間潰しに居酒屋へ。久しぶりにフツーの居酒屋に入った。その後山木さんと合流。会場近くの公園には美しくド派手に着飾ったネパール女性たちがたむろしている。カメラを向けるとすすんで被写体になってくれるのがありがたい。







会場は池袋にある豊島区公会堂。4-500人ほどのキャパだろうか。



会がはじまる前は一同皆、起立してネパール国家斉唱。そしてイベントに先立ちこうした行事には定番の、日本におけるネパール人社会に貢献のあった人たちを表彰する顕彰儀礼が壇上で行われる。



一人一人に首から布(カタ)をかけナマスカールする。



そして恒例のゲストとして呼ばれたネパール大使のあいさつ。

こうした格式ばった儀礼が終わると、本国から招へいした歌手などがステージで歌(サンギート)を歌い始める。次第にノってきた女性たちが徐々に壇上に進み、最終的には来場者のはんぶん相当数の女性たちが壇上で音楽に合わせて踊る。その様は圧巻の一言に尽きる。













ティージは元来妻が自らをパールヴァティー女神になぞらえ、断食と沐浴して夫の無事を祈願する祭りだと思うが、そのような由来は全く感じさせず、着飾った女性たちが情熱的にネパールから招聘された歌手の歌に合わせて踊っている。
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2015年09月02日

マレーシア・KLに於けるネパール人街探訪 vol.3

【客層】
日本や欧米諸国でネパール人によって経営される飲食店の場合、顧客は大半がその国の人々だが、KLに存在するネパール飲食店に入るマレーシア人の姿は皆無である。純粋にネパール人がネパール人、それも圧倒的に男性出稼ぎ労働者を相手にして商売している(中には妻子連れの人もいるが、彼らが妻子連れでネパール人街を訪れるのは大体休日である)


界隈にあるデウラリ・レストランの看板


デウラリ・レストランへの階段


彼らは単独でも食事している人もいるがたいていグループで来ている。日本の大久保辺りのネパール飲食店でもよく見かける光景である。こうした客もまた東ネパール出身者が大半で、ネパール本国での人口構成で最多のバウン・チェトリが少ないのが興味深い。日本でもネパールの人口構成比と同様にバウン・チェトリが多いが、KLでは極端に東ネパール出身者に偏っている。おそらく先行者として東ネパール出身者がマレーシアに入り、他の出身者が入り込む余地の無いほどにブローカー業や人材派遣業などを独占してしまったからなのではないだろうか。



デウラリ・レストランのメニュー表

マレーシアでは諸物価に比べてやや割高なビールなどと共に食事している客が多い。もちろん多くのレストラン経営者も東ネパール出身者であり、メニューには東ネパール特有のスングル(ブタ)料理が多く含まれる。

こうした主食料理のカナのほか、チウラやモモなどのカジャも出される。こうしたものをアテにしてマレーシア特有の度数の高いビール、ロキシー、トゥンバなどを昼夜問わず飲んでいる。水牛肉を使ったスクティもメニューには存在する。カシ(去勢山羊)を使った料理で面白いのは国産(マレーシア産)と外国産(オーストラリア産)のメニュー価格が異なることで、国産の方が上質らしく価格も高い。



界隈でも珍しいブタのスクティもある。ドリンクはトゥンバ。この店はシェルパ族の経営。


厨房の様子


とりわけ仕事の休日である土日はレストランと言わずJalan Tun Tan Siew Sin一帯に多くのネパール人出稼ぎ労働者がKL郊外内外から集まる。中には妻子など家族を伴った人たちもいてネパールサリーなどを身にまとったネパール女性の姿も見ることが出来る。界隈のいたるところに人の輪が出来、お互い集まって近況報告や情報交換などしている様子が見える。
ちなみに界隈のレストランの閉店時間は大半は非常に早く、午後19時には閉店してしまう。


デウラリ・レストラン オーナーご夫妻
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マレーシア・KLに於けるネパール人街探訪 vol.2

【店内の様子/The GURKHAS


界隈の中では比較的立派な作りのレストラン(紙に下手な手書きで作った看板も少なくない)
また店も約15年ぐらい前から経営されている老舗。


店内の様子。床板・壁板などに木材が使われていたり、
内装の様子がネパールを装飾を思わせる作り。


オーダーしたダルバート。味わいのあるチャレス(真ちゅう)のターリーに入っている。
ダルバートは一皿10RM(約300円)。本国同様、肉以外はお代わり可。


水牛肉のスクティ


ブタのフライ 8RM(約240円)。盛りがよく味も素晴らしい。
東ネパールに特徴的なブタの料理が美味しい。


グルン族の従業員(左)とオーナーの親戚の青年(リンブー族)
このリンブー青年は英語堪能で、出稼ぎというより半分遊びでマレーシアに来ている。
Kiratというアニミズム的なリンブー族の宗教とUbhauliという夏至祭り、Udhauliという冬至祭り
ダランにあるBhudda Subbaという寺(=リンブー語でmanghim)の事、インドのシッキム州は実はライ・リンブー族が多く、州政府内高官にもライ・リンブー族出身者がいる、などいろいろな情報をもらった。










posted by asiahunter at 07:38| Comment(0) | ■東南アジア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

マレーシア・KLに於けるネパール人街探訪 vol.1

【ネパール人街のある場所】
Wikiによると、約187万人ものネパール人がマレーシア国内に存在するという。これは同国の約6パーセントに値し、マレーシアにおける外国人労働者人口の比率ではインドネシア人に次いで2番目に多い。その多くは零細工場、飲食業などに勤務している。この膨大な統計人口の中には少なからぬ不法滞在者も存在するという。ちなみに日本に滞在しているネパール人の人口は36,000人。都内など一見ネパール人人口が増えているかに見えるが、実にその50倍ものネパール人がマレーシアに滞在しているのは驚きを禁じ得ない。道理でマレーシア発着のカトマンズ直行フライトが一日4便も飛んでいるハズである。

こうした出稼ぎネパール人労働者を相手に商売する、ネパール人による飲食店/ネパールに帰国する際に手土産にする品々を置いた店が集中する一角、いわゆるネパール人街がKLのど真ん中に展開している。こうしたネパール飲食店の大半は(おそらく家賃の安さから)1Fではなく2F以上で経営している。2Fに上る階段の壁または入り口にはそれぞれの店が装飾などにネパールらしさを出そうと趣向を凝らしていて見ているだけで面白い。またデーヴァナーガリー文字で店名が記載されている。






2Fへの店舗へといざなうデーヴァナーガリー文字の看板が至るところにある。


ガイドブックにも載っている著名な観光地・チャイナタウンからほど近いKL中心部にネパール人街は位置する。近くにはバス・ターミナルもあり、また流しの長距離らしいタクシーもこの地区には多く停まっている。KL市内だけでなく地方からもアクセスしやすい立地であることが分かる。



具体的にはJalan Tun Tan Cheng Lockを挟んだ場所に位置する巨大ショッピングセンターKota Raya Complexの裏手周辺、特にJalan Tun Tan Siew Sinという小さな商店が並ぶ通りの両サイド、特にその階上2F,3Fに多くのネパール人経営の飲食店が固まっている。




やや古びた感じが退廃的な雰囲気を醸し出す巨大ショッピングセンターKota Raya Complex
ここがKLにおけるネパール人街の起点。

事前にネットで調べた際にJalan Silangという、やはりこの周辺地区にはミャンマー系商店が多く集まり、リトルミャンマーと呼ばれている事が分かった。タイのバンコクで商売しているネパール人はミャンマー国籍が多かったし、ミャンマー人商圏とネパール人のそれは近くに存在するであろうことが予測された。他にバングラディシュ人もこの界隈には多い。


ネパール系・バングラディシュ系・ミャンマー系が集まるJalan Tun Tan Siew Sin界隈


実際のJalan Tun Tan Siew Sinは、割合的にはバングラディシュ3、ネパール3、ミャンマー2、その他2ぐらいで構成されているストリートで、特に1Fで営業しているバングラディシュ系のレストランが目立つ。その階上2F,3Fにネパールレストランや物産店が入っているケースが多い。非常に興味深かったのが、こうしたネパールレストランや物産店の経営者の大半がネパール国内では少数派であるライ/リンブー族の人々だったことである。一体なぜライ/リンブー族のオーナーが多いのか何人にも聞いたが不明。ネパール人街にある飲食店は全部で26軒あるが、その内7〜8割がライ・リンブー族の経営。残りはタマン、グルン、シェルパなどらしい。ネワール料理店も(一部ネワール料理をメニューに入れている店もあるが)無い。

【店内の様子/ネパール・カジャガル

壁にネパールらしいレンガの壁絵が描かれているのが印象的なネパール・カジャガルという名前の店へ。


店内の様子


オーナー夫妻。彼らはグルン族。


厨房の様子。彼ら厨房係りはリンブー族。




店内に入ると、すぐ傍らにトゥンバ用の容器などが置かれている。


チウラにブタのサデコとバトマスが載ったカジャ


ロキシーを置いている店は界隈でもあまり無い。


チャンなどの発酵酒の発酵をうながすマルチャ(麹)も販売している。価格は1個 1RM(=30円)
posted by asiahunter at 01:13| Comment(0) | ■東南アジア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする