2012年08月21日

トゥンバ@Yak Restaurant

前回のカトマンドゥ滞在時、チベット系民族の飲む地酒であるトゥンバを飲みたくなり、というかその特有の形状をした飲食器具に興味がわいたので、トゥンバが飲めそうなチベット系の飲食店数軒探した。尚、チベット系の飲食店の外観は、特有の「のれん」の形状やデザインですぐにそれと分かる。


↑典型的なチベット系の飲食店内部。左のようなのれんが入口にかかっている。

数軒探したが見つからず、「ボダナート寺院の近くか、タメルならYak Restaurantに行けばある」と聞き同店を訪問したが、1月のハイシーズンだったせいか店内は欧米人観光客らで満員。



皆、目当てはトゥンバのようでそれぞれのテーブルに載っている。待ってても酔客たちの席が空く気配がなく、その時は仕方なく飲むのを諦めた。今回7月の訪問時はさすがにオフシーズンだけあって店内も空いていて、初めてトゥンバを堪能出来た。


オンシーズンとは打って変わって誰もまだいない店内。


トゥンバの前にとりあえずエベレスト・ビール。


いよいよトゥンバ登場。1リットルぐらい入りそうな、結構なサイズの容器に熱湯が注がれる。


容器内に詰められた、発酵させたヒエなどの穀類から出るアルコール分や味が十分いきわたるまで時間がかかるので、あまり急いで飲んでもお湯の味しかしない。時間をかけてじっくりと飲んでいくと、飲むほどに味わい深くなりアルコール度数も高まるようで美味しく感じられる。


プツプツと発酵しているのが分かる。熱い酒をストローで吸うので余計に酔いが回るのかもしれない。


老舗レストランだけあってモモなども美味しい。


スクティなどをつまみつつ、〆はダルバートで。
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2012年08月16日

インド→ネパール国境越え(車の場合)vol.3

国境を越えると彼方に青々とした山が望める。
豊かな水をたたえた水田が広がり、野山で刈ったマキや牧草をカゴにてんこ盛りにして運んでいる農民の姿といったネパール的光景が展開される。



とりわけ北インドにしばらく居るとなかなか間近に山を見ることが少ないので新鮮かつ清々しい心持になる。



ネパール入国後もしばらくは平野部を走行。ほどなくして丘陵地帯に入る。



山間部の見晴らしの良い車道沿いに休憩所/軽食堂が数軒かたまっている。
少数部族らしい一家が切り盛りする一軒に入り、チヤと軽食で一休み。



代表的なネパール軽食『セルロッティ』
ほのかな甘さと歯ごたえが特徴。



これも軽食店でよく見かける一品。ブラックチャナーとジャガイモ炒め。
これをおかずにセルロッティを食べるのではなくセルロッティは単体もしくはチヤと共に食べる。



チョウメンもメニューの一つ。またウイスキーやビールなどの瓶も並んでいて、これらをつまみながら一杯やることも可能。この辺がインドではありえない事なのでネパールに来たことをひときわ実感するひと時である。


尚、同行のインド人はかまどに心奪われている。日本でもガスや電気より炭火の方が珍重されるように、インド人もマキや炭で炊いた米、調理した料理の方が美味しいと考えられている。



またこういう集落は電気の供給も限定的なため灯油ランプを使ったり、上記の通り調理にマキを使うので店内内部の壁・天井は著しく黒ずんでいるが、トイレ含め隅々まで掃除が行き届き、限られた什器は丁寧に磨かれて大切そうに陳列されている。形式的あるいは流行的なエコでなく、生活環境そのものが必然的にエコというたたずまいに、得も言われぬ居心地の良さを感じる。



車道は濁流に沿って進む。



さらに進んで途中のやや大きな街バーラトプルにたどり着く。
ここで昼食。




バフ(Buff)チョウメン


マトン・モモ



山あいの道を進む。山間部には美しい段々畑が広がり見飽きる事は無い。






わき見をしたのか、積載量オーバーなのか横倒しになったトラックが見える。
よく舗装されてはいるが、山あいの道なのでカープが多く追い越しには不向き。にもかかわらずバスといわず乗用車といわず飛ばす車が多い。



午後5時ごろ、ようやくカトマンドゥに到着。前日午後13時にバラナシを出発し、翌17時着。長い道のりだった。
チャーター車の注意点としては、途中何度か検問があるがヘタに荷物を開けたりせず、なるべく指示には逆らう事。インドのナンバープレートを付けていると何かしら停車させ、金銭その他要求するのでそういう場合はインド人でなく外国人が対応する方がよい。停車の指示があっても気づかぬふりをし通り過ぎてもよい。
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2012年08月15日

インド→ネパール国境越え(車の場合)vol.2

前夜は雨季につき土砂降りで停電だった。
デリーなどに滞在中は停電があっても自家発電機完備のホテルに居るため、暗闇の中じっとりと汗ばみつつ、いつ果てるともない雨音を聞きながらやがて夜が白むという、久しぶりにバックパッカーに戻ったような疲れの取れない朝を迎えた。



宿泊したのはインド側にある「インディア・ネパール・ホテル」という所。
停電の中唯一営業が遠目に確認できたので投泊した。場所は国境から200メートルほどインド側。ツインで700Rsするだけあって、昔国境近くでインド〜ネパール行の長距離バスチケットに必然的に付属していた、蚊だらけのボロ宿のイメージはさすがにない。
ちなみにネパール側国境を抜けてしばらく走ると瀟洒な感じのよさそうな、しかも酒の飲めるレストラン付のホテルが数件建っているので、訳あってここ周辺で宿泊の必要がある場合、絶対ネパール側の方がいい。



宿の外には既にトラックの行列が出来ている。これはこれからネパールに向かうトラック。



最初にインド側イミグレーションで出国手続き。



チャイなどを飲みつつ、のんびりと出国フォームを確認する年配の職員たち。
この風景は少なくとも20年前に初めてここを通過した時と何ら変わっていない。



インド側税関。
どんなに行列が出来ていようとも、急いでいる通行者が居ようとも、自らのペースを決して崩さない職員たち。



インド側の国境門



ネパール側の出入国管理事務所。



規模の小さな個人宅のような建物。基本的にインド人・ネパール人はビザどころかパスポートの所持自体求められないので、ここに用があるのはごく限られたツーリストのみなのでこれで事足りるのだろう。
尚、向かって右奥には簡単な資料などを置いているツーリスト・インフォメーションが併設。



ステッカー式のビザを貼る入国係官。最短滞在期間でも25USD必要。他に顔写真一枚が必要。



国境での(外国人旅行者としての)出入国手続きは至って簡単。(場合によるかもしれないが)荷物なども特に開けられたりすることもない。ここからカトマンドゥまで254km。



車での出国の際、インド側での手続きは至って簡単。
インドのナンバープレートでネパールに入国の際は↑のようにネパールナンバーを国境で取得する必要がある。また入国日数に応じて1日(確か)350NRP支払う。つまり10日ネパールに滞在する場合は日数×350NPRだから3,500ネパールルピーの支払いとなる。



上記のようにインド系の地方行政職員は非常にマイペースな仕事ぶり。そこで通行者と行政職員をつなぐ役割を果たす地元のブローカーが出現することとなる。
彼はあらかじめ必要書類を整え車両通行者に配り、その書類の書き方を教えたり、さらにはそれを提出し代理で納税もする。もちろんその金額には彼の安くない手数料が上乗せされている。インド人といっても初めての者にとって国境越えは不安で、彼のもとに集まる心配顔の運転手たちは引きも切らない。それを見て『一人ひとり順番ですよ』などとしたり顔でなだめたりしているのはこうした国ならではの風景だろう。



実は国境でのナンバープレート取得の他に、更にネパールの陸運局で通行手続きの必要がある。国境から約20km北上したブトワルという町の陸運局で手続きした。



更に前日走り通しだったので燃料の補給。
XYLOは軽油車。ちなみにネパールでの軽油価格はここのスタンドの場合リッター96 NPR(約90円)。諸物価と比較すると異常な高値である。





マヘンドラ・ハイウエイをカトマンドゥに向かってひた走る。インドとは打って変わってよく整備された道路が続く。



ちなみにネパールに入って携帯用のSIMカード(Ncell社)を購入した。ちなみにNcell社のSIMカードはライフタイム(恒久)だそうだが、以前ネパールに来た際に購入したものはインドのホテルに忘れてしまったので再購入となる。パスポートと顔写真があれば外国人観光客でも入手可能だ。電話番号はライフタイム有効なので、次回来たときは単にリチャージするだけで再使用可能ということになる。



山がちのネパールだが、国内シェアNo.1のNcellは非常に感度がよく、山がちの道であっても小さな集落があるとほぼ100%アンテナが立つのには驚く。ネパールが初めてというインド人運転手が道に迷うたびGoogle地図アプリで現在地確認ができる。途切れることなくカーナビ代わりに使えるので後日カトマンドゥ市内歩きでも非常に重宝した。(続く)
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2012年08月14日

インド→ネパール国境越え(車の場合)vol.1

雨季のカトマンドゥ行飛行機、特にバラナシから飛ぶ便はよく欠航になるという。
バラナシでの噂では、オフシーズンにつき、あまりの乗客の少なさから2便に1便は勝手に欠航扱いにしてしまうという。

7月26日にバラナシ→カトマンドゥのAir India便を予約していたものの出発当日に欠航と分かり、係官の説明ではデリー経由で翌日カトマンドゥ着の便に振り替えるという。デリーで一泊する必要があり、ホテル代もAir India持ちだという。(ちなみにバラナシ→カトマンドゥ間は二日に一回のフライト)

ホテル代がタダになるという一言にやや心動くが、結局その日のうちにはカトマンドゥに着けないことにガックリする。それで前々からやってみたかった陸路をチャーター車による国境越えをすることとし、フライトの方は払い戻し手続きをした。
実はインドで長年の知人が車を数年前に入手した。入手にあたってこちらも多少出資している関係上、滞在中は自由に使える。とは言え長距離移動は飛行機を使うためなかなか機会がなかったが、この時とばかりに車でネパールに行くことにしたのだ。


車両はマヒンドラ・モータース社のXYLO(ジャイロ)。7人乗り。オールインディア・パーミット取得済みなのでインド全土回れる。


UP州背政府発行の車両登録証。
この車はタクシーとして営業登録しているので、特にバラナシ近郊で車が必要な方、車で旅行希望の方はご連絡ください。紹介いたします。


午後一時、バラナシの街を出発。
旧市街からの出発となるため路上はものすごく混み渋滞している。自転車リキシャーにも追い越される始末。


渋滞と格闘して小一時間。ようやく抜けることが出来た。
標識には途中の街ゴーラクプルまで214kmの文字が見える。ゴーラクプルにはデリーなどから鉄道がとおっていて、ここまで鉄道で来てバスに乗り換えネパールを目指す旅行者も多い。
尚、ゴーラクプルから国境の街スノウリまで約106km。なのでバラナシから国境まで320km。


道は所々穴ぼこの空いた悪路である。
デリーからバラナシまでのハイウエイは確かに有料道路だけあって整備されていたが、こちら国道29号線はほとんど無料(一部有料)なだけあって路上にいくつも穴があり、さらに水が深く溜まっているのでスピードが出せない。ある程度走っても穴の前で急ブレーキとなり危ない。従って予想以上に時間がかかってしまう。


走ってほどなくし、空腹を覚えたのでとおりがかりのダーバーにて遅い昼食をとる。
腹の減った時に無数のダーバーからこれは、という店を選び、ローカルなインド料理を食べるのが、こうしたチャーター車での移動の醍醐味だろう。公共交通ではこうはいかない。


ダーバーでの食事。
基本的に菜食がメインだが、濃厚な味付けでロッティが進む。


しばらく走ると国境の町スノウリの標識が見えてくる。
悪路につき減速・減速で時間の割に距離をかせいでいない。10年以上前は何度もツーリストバスで通った道だが、こんなに道が悪かったかという印象。あるいは全くメンテナンスしていないのだろう。


インドらしい雄大な風景が広がっている。




徐々に日が暮れ、ゴーラクプルに着いた段階で既に真っ暗。


その後そこから105km北上しスノウリについたのが夜の10時過ぎ。
こんなにかかると思わなかった。しかもこの国境は24時間開いている訳でなく、夜の8時にはしまってしまう。開くのは翌朝6時である(国境開門時間AM6:00〜PM20:00)。従って仕方なく停電で真っ暗なスノウリの町のホテルに足止めとなる。国境の町らしく飲食店などが賑わっている訳でもなく、夜10時近いスノウリはどの店もシャッターが閉ざされ、しかも夜半過ぎから降り続く雨足は強くなるばかりで、やむを得ずホテルに頼んで不味いチキンカレーとチャパティの晩飯となった。(続く)
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