2009年03月25日

シンガポール・リトルインディア vol.1

ムスタファ・センター店内探索後、ほとんど夜が白みかけた頃、直ぐ近くのホテルに戻った。そこはGrandmax Hotel(太元酒店私人有限公司)という中華資本のホテルで、深夜遅くの到着だったせいか通常料金から値引きしてくれてAC付ダブルルームが60SD(3,768円)だった。通された部屋には窓が無く、壁は薄い青色にペイントされていたのでインドの安宿的雰囲気が大いに感じられ旅情が強く掻き立てられる。

翌朝、窓もないのに朝8時前には眼が覚めた。
宿の近くの売店で分厚いタブロイド新聞の『The Strait Times』を買い、こちらも宿の直ぐ近くにある24時間営業のレストランCMKレストランというムスリム系のレストランでロッティ・パラータとミルクティーの朝食。



ロッティ・パロータとは↑の軽食を指す。右の皿にあるグレービー(ソース)はロッティ・パロータを注文すると必ず付いてくる。グレービーの味は店によって異なるが、ここの店では海老からダシを取ったものに酸味を効かせたものだった。システムとしては日本で例えると「素うどん」のようなもので、ロッティ・パロータの他にトッピングで野菜やタマゴとかチキン・フライなどを注文する場合もある。尚、インド本国ではこれは単に「パロータ」と呼ばれている。「ロッティ」とはタワやタンドールで焼いた無発酵のパンであり「パロータ」とはまた別の料理を指すが、シンガポールに於いてどのような経緯でこのような呼称になったのか興味深い。

「旅の指さし会話帳マレーシア」によれば、シンガポール及びマレーシアでは茶はマレー語でTehと呼ばれ、ミルクティー(チャイ)はTeh Tarikと呼ばれる。『Tarik』とはミルクの意味ではなく「引張る」という意味。これはミルクティーを攪拌させる際に二つのコップを持って左右に注ぎ変えながら、コップ同士引き離す様が「引張る」ように見えたからであろうか。この攪拌方法は南インドでは一般的に見られるもので、ミルクティーの習慣と共に南インド人によってもたらされたものだろう。ちなみにシンガポールの屋台でミルクティーやコーヒーはガラスのジョッキに入れられる。

食後、リトルインディアをプラプラしていると昔定宿としていたLittle India Guest Houseが別の名前になって改装されていた。

Santa Grand Hotel という名称になっていた。
↓は在りし日(2000年頃)のLittle India Guest Houseとその内部。(ACなしシングル/30SD)



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2009年03月13日

成田〜シンガポール

ここ数年インドに仕入に行く際、北インドと南インドの双方にアクセス出来、かつタイのバンコクにもストップオーバー可能という、就航ルート的に使いやすく、乗り心地も非常に快適なタイ航空を利用している。そのタイ航空のマイルを貯めやすいユナイテッド航空(UA)で貯めているが、今回日本〜東南アジア圏往復分のマイルに到達したのでシンガポール往復の特典チケットを利用する事とした。(尚、08年時点で20,000マイルだが、09年以降は25,000マイルが必要になった)

UAのweb上で旅行日程を決め、座席も指定したのち、機内食まで指定出来る事を発見。しかもHindu Meal とある。米系航空会社、しかもインドへの路線ではないのになぜヒンドゥー教徒用の機内食が準備されているのか、ヒンドゥー教徒用があるのになぜイスラム教徒用のHalal Mealがないのかなど不思議に感じつつも、好奇心からこのHindu Meal をクリック。


↑が実際のHindu Meal。
インディカ米のライスの左に薄味のダール、右にパニール、サラダとアチャールとヨーグルトが付くという簡素な菜食スタイル。かつてよく乗ったエア・インディアの菜食機内食と比較してもUAの方が低コストでボリュームも少ない印象。


↑がHindu Mealではない一般の機内食。手前がパスタで右上がビーフ(ビビンバのような)。Hindu Mealは薄味だったがこちらは更に味が感じられず。ただこれだけ食せば満腹にはなる。


(エコノミー以外の座席でもそうなのかは不明だが)アルコール類はビールも含め有料。今まで豊富な酒類が飲み放題だったタイ航空やシンガポール航空などを利用してきた感覚からすれば、機内でアルコール類を飲めない事に違和感すら感じる。とはいえバドワイザーに6USDも出したくないので、コーラ、トマトジュース、牛乳などをガブガブ飲んだ。

夕方17時55分発のUA803は現地時間翌0時25分という深夜に到着する。シンガポールの快適な地下鉄が目的地リトルインディアと空港とを結んでいるが、この時間だと既に終電が出ていてタクシーに乗らざるを得ない。シンガポールのタクシーは走る時間帯・場所などによって料金が細分化されているが、深夜割増(50%増!)、しかも到着が土曜日となったので土日祝日料金が加算される。※シンガポールのタクシー料金詳細はこちら いくら格安チケットやマイルの特典チケットを使ってもこうした出費が非常に馬鹿馬鹿しく感じられる。

シンガポールでの第一目的地はリトルインディア。ムスタファというインド系資本の24時間営業の巨大ディスカウント・スーパーがリトルインディアの目印なので、ここをタクシーに告げる。

最近では様々な旅行ガイドブックにも掲載されているムスタファ・センター。(後日撮影)
ムスタファ・センターに着いたのが深夜2時頃。金曜深夜(土曜早朝)のせいかこんな深夜なのに店舗周辺には大勢の買い物客などが歩いていて、その大半はインド系である。

とは言えシンガポールの治安のよさは過去数回の滞在で熟知しているので全く不安はない。よく見ると深夜だというのに家族連れなども多い。このような無秩序性がアジアを感じさせるひと時である。ムスタファ近くの安宿に荷物を置き、我々もすぐにムスタファ・センターの中を散策。深夜で疲れてはいるがシンガポールに着いた興奮が歩かせる。


インド系の食材で溢れかえる食材コーナー。
インド国内のどのスーパーよりも品揃えは充実している。なぜならインド国内にも最近は大型スーパーが登場しているが、インド国内はどうしても地域差があり、例えば北インドのスーパーでは北インド料理用の食材がメインになるし、南インドの場合は南インド食材といった具合にかたよりが生じるからだ。
一方、こうしたインド国外のスーパーとなると幅広い在外インド系に対応する必要性から南北全インドの商品を扱う必要が出てくる。日本などまだ在住インド人市場が小さいが、シンガポールのように巨大なインド人市場が存在する場合、幅広く全インドからの商品が陳列され、それが却って本国の店舗よりも商品を充実させる結果となる。そしてその凝縮性がリトルインディア(インド人街)の面白さである。


食材だけでなく、衣料・アクセサリー・書籍・電化製品etc何でも売っている。
衣料も北インド風のパンジャビーから南インドのサリーなど幅広い。


食器も充実している。こうして商品を見て回っていると時間のたつのをつい忘れ、気がつくと午前4時を回っていた。…ここでこの日の観光は終了。
サモサやタンドリー・チキン、そしてシンガポール産タイガービールで乾杯。ちなみにビールの中には氷を入れてくれるというサービス付き。これも東南アジア・スタイル。シンガポールの夜は蒸し暑さが抜けず、冷えたビールがことのほか美味しく感じられた。


今でこそ『安物みやげを買うならココ!』などと複数のガイドブックにも取り上げられているムスタファ・センターだが、元々はインド・ジョードプル出身のムスリムが始めたチャイ屋がそのスタートであるそうだ。1970年代になって現・代表である二代目のMustaq Ahmad氏が現在のリトルインディアがあるセラングーンst周辺に400sq.ft(約11坪)の店舗を借り、衣料などの雑貨を商うようになる。その後電化製品などへと取り扱い商品の拡大。現在の巨大なスーパーは元々住宅が建てられていた場所に1995年に建設された。
ムスタファ・センターの歩みが記載された同社HP

日本出国〜シンガポール・リトルインディアまでの動画 ↓

posted by asiahunter at 20:43| Comment(4) | ■東南アジア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする